憲法改正について

国民投票法案が問題になってますが、今審議されている法案では、国民投票の「過半数」の母数を投票数の過半数にしようとしていることに驚きました。義務教育中に憲法を学んだときから、私は国民の過半数だと思っていました。
気になったので確認のため現行の憲法を見てみると、


この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

と曖昧に書いてある。これ作ったやつアホちゃうか。そりゃもめるっちゅーの。憲法の改正なんていう重要事項をこんな曖昧に定めたのは悪意すら感じる。仮に国民投票法案が可決されたとして、憲法改正がなされたとしても、「国民投票法」は違憲なので憲法改正は無効だという認識する人間が出てくるんじゃないかと思うわけです。そうなれば暴動や最悪内乱に突入しかねない。*1
そうならないためにも、とりあえず有権者過半数で行ったほうがいいんじゃないかと思うわけです。嫌でしょ、暴動、嫌でしょ内乱。リスクマネジメントしましょうよ、馬鹿じゃないんだから。

ところで自民党はこの今回の憲法改正憲法改正の部分を改正するつもりらしいですね。現行で国会議員の2/3の賛成が必要なところを過半数まで引き下げる気らしいです。つまり、与党は憲法変え放題に一歩近づくわけです。
国民の気がつかないところで詰め将棋みたいに憲法を変えていって、気がつくと軍事独裁国家になっている。なんてことも夢ではなくなってくるわけですね。恐ろしい。思想犯でつかまる前にどこかに亡命しなければいけないかもしれません。

まぁ、思うのは憲法ぐらい国民全員の意思を汲み取って作ってくれと。*2そして、もっと論理的に法律を整備してくれと。読む人によって解釈が異なるんじゃどうにもならないと思いますよ。勝手に捻じ曲げて都合よく解釈しようとする政治家とか金持ちとか出てくるし。矛盾とか困るし。

*1:日本国民は事なかれ主義に洗脳(教育)されているのでしない気もするけど

*2:現行の憲法もね。。